お待ちかね!?
新人井町の小話の時間となりました。
※待たれてなくても頑張ります。。。
本日は、お客様からのメンテナンスのご依頼が多く、当店でも取り扱い実績の多い
ルイヴィトンの「ヴェルニ」の特徴などについて調べましたのでご紹介いたします。
「ヴェルニ」とは何なのか?
ルイヴィトンは有名だから知っていましたが、工房の職人さんたちが「この財布はヴェルニやな」と話をしているのを聞き、ルイヴィトンじゃないの?ヴェルニって何!?と新人の私は少し混乱しました・・・
調べてみるとルイヴィトンが展開している商品のラインの名称の一つであり、
フランス語で「エナメル」を意味し、実際にルイヴィトンのヴェルニラインの商品には「エナメル加工」が施された商品がほとんどのようです。
エナメル加工特有の光沢感や発色の良さは非常にキレイで私も大好きです。
ですが、さらに調べてみると「エナメル加工」には普通の革よりも取り扱いに注意が必要な点があるようです。
美人薄命とはよく言ったものですね。
※きれいなものはそのままでは衰えも早い、手間がかかるということを賢く見えるように四文字熟語で表してみました。意味が違ってたら恥ずかしいですがご指摘下さい。。。
次は「エナメル加工」について紹介いたします。
「エナメル加工」の特徴-いいところとわるいところ-
「エナメル加工」のいいところは大きく2点ございます。
いいところ①:耐久性が高い
エナメル加工は、皮革の上からコーティングをする加工であり、キズや汚れに強く、本来皮革であれば天敵である水にも耐性があり、非常に耐久性が高いと言えます。
ルイヴィトンの財布は高価ですから、永く使いたいですよね。
その点で耐久性が高いことはいいところと言えますね。
いいところ②:光沢性が高い
非常に光沢性が高いことから、素材の発色も良くなり、見た目に高級感が出ます。
適切なメンテナンスを行うことで長く新品時のような見た目を維持できるのもいいところと言えますね。
次にエナメル加工のわるいところです。
「エナメル加工」のわるいところは大きく2点ございます。
わるいところ①:べたつきが発生する
高温多湿な環境にエナメル加工の品物を置いてしまうと、加工が劣化しべたつきが発生します。
鞄の中で発生したりするとほかのものにくっついたり、エナメル加工がはがれてしまったりと大変なことになります。
保管方法や高温多湿な夏場の使用には十分な注意が必要です!
わるいところ②:汚れが浸透すると取れなくなる
エナメル加工の商品は耐久性が高く、汚れや水分に強い特徴を持ってはいますが、汚れや水分がついてから取り除くまで時間が経過すると、途端にその汚れやシミが取れなくなってしまいます。
エナメル加工の表面には無数の小さな穴が開いていて、時間の経過とともに付着した汚れや水分がどんどん加工の内部まで浸透していきます。
そうなると、クリーニングをしてもシミや汚れの改善が難しくなるので、要注意です。
手が空いたらから拭きするくらいの気持ちで手入れするのが良いのではないでしょうか。
それでもシミや汚れがついてしまったら・・・
まずは、気づいた段階ですぐにから拭きを試してください。
それでも改善しない場合は、当店のようなクリーニング店にご相談ください。
リナビスでは皮革製品・ブランド品を1点1点職人の手でクリーニングから修復まで行っています。
>>皮革製品・ブランド品クリーニングコース登場
https://rinavis.com/s/leather/lp/
汚れの浸透が進んでおり、あまりにべたつきが強い品物については当店含め、多くのクリーニング店でも改善ができない場合が多々あります。
そうなってしまうと「エナメルの再加工」ができる業者への依頼となり、4~5万円程度の非常に高い修理費用が必要となってまいります。
高い再加工代を払わなくても済むように、まずはお手持ちのエナメル加工の商品の状態を確認されてみてはいかがでしょうか?