布団をどう干したらよいのか分からず悩んでいませんか?ケアする頻度が少なくなりがちな布団は、干す時間や場所、注意点など分からないことが多いかと思います。なかには、「干したらダニが増殖するのでは?」と誤った認識をもっている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、布団の干し方について解説します。ポイントや注意点を踏まえながら詳しく説明するので、自宅で布団を干す際の参考にしてくださいね。
目次
布団を天日干しするメリット
布団を干すことで、布団の内部(中綿)に溜まった湿気を飛ばせます。人は一晩のうちに200mlの汗をかいていると言われており、布団は毎晩この汗の量を吸い取っています。ふわふわしていた布団が、いつの間にか重くなるのは、汗を吸収し湿気を多く含んでいるからです。
湿気を放置すれば、嫌なニオイやダニ・雑菌・カビの発生を招きます。寝心地が悪くなるだけでなく、衛生面や健康面においてもよくありません。布団を干して中綿の湿気を飛ばすと、布団はふっくらとし、さらにニオイ軽減やダニ対策、殺菌・カビの抑制につながります。
布団の正しい干し方
布団を干す目的は主に中綿の湿気を飛ばすことです。しかし、ただ干せばよいわけではありません。適当に干してしまうと、生地を傷めて布団の寿命を縮めてしまう恐れも…。正しい干し方と注意点を守ることが大切です。
できるだけ長く使い続けられるよう、下記の手順を参考にしてみてください。
- 干す時間帯は午前10時~午後3時
- 途中で裏返す
- シーツやカバーはつけたまま干す
- 布団はたたかずに撫でるだけ
- 干し終えた布団はすぐに収納しない
それぞれ詳しく解説します。
干す時間帯は午前10時~午後3時
布団は湿気を吸収しやすいので、1日のうち最も湿度の低い午前10時~午後3時に干すのが基本です。朝や夕方は湿度が高く、布団を干す時間には適していません。
また晴れていても、前日に雨が降った場合は、湿度が高くなっているので避けるのが無難です。布団を干す時間は日中に絞られるので、休日をうまく活用するようにしましょう。
途中で裏返す
布団の片面だけを直射日光に当てるのではなく、両面を干すようにしましょう。布団は厚さがあるので、両面を直射日光に当てたほうが、湿気を飛ばしやすくなります。
また、肌に触れる側は湿気が溜まっているので、少し長めに干すのがポイントです。その後、途中で裏返し、両面を乾燥させましょう。布団を干すときは、途中で裏返す手間があるので、外出する予定がない日に行うのがベストです。
シーツやカバーはつけたまま干す
シーツやカバーは外さずにつけた状態のまま干すことで、直射日光による日焼け防止になります。布団は日焼けすると生地が傷み、寿命が短くなってしまいます。シーツやカバーをつけておくだけで、日焼け防止につながるのです。
特に、羽毛布団や羊毛布団を干すときは、シーツやカバーは必須です。デリケートな素材で作られているので、直射日光に長時間当てると劣化を招きます。ちょっとしたひと手間で、長く使い続けられるようにしましょう。
布団はたたかずに撫でるだけ
布団をたたく行為はホコリを落とすどころか、生地や中綿を傷めます。布団の寿命を縮めたり、断熱性や保熱性などの機能が損なわれたりする恐れがあります。またダニの死骸やフンが粉砕され、吸い込みやすくなるので、アレルギーやハウスダストを招く原因にもなるのです。
特に、羽毛布団は注意が必要です。強くたたいてしまうと、羽毛が折れて吹き出す原因になります。羽毛の量が減り、ふわふわ感がなくなるので、寝心地が悪くなる恐れもあります。
布団たたきを使用する場合は、撫でてホコリを取る程度にしておきましょう。
干し終えた布団はすぐに収納しない
干し終えた布団は、日光によって温められ、熱がこもっている状態です。そのまま収納してしまうと、熱が冷めて湿気に変わり、カビや雑菌を招く原因になります。干し終えた布団は、熱を冷ましてから収納するようにしましょう。
また収納する前は、掃除機がけをするのもおすすめです。ダニの死骸やフンを減らせるので、より衛生的になります。
布団を干す適切な頻度
布団を干す頻度は、素材によって異なります。汗の吸収率やデリケートさは異なるので、素材に合わせた頻度で干すことがポイントです。布団の素材はタグに表示されています。
布団の素材 | 干す頻度 |
綿 | 週に2回 |
ポリエステル | 週に1回 |
羊毛 | 月に1回 |
羽毛 | 月に2回 |
デリケートな羽毛や羊毛は、直射日光に長時間さらすと傷みの原因になります。普段は室内で陰干しをして、月に1~2回の頻度で直射日光に当てて湿気を飛ばしましょう。
布団を干す前にチェックするポイント
布団を干す前に、いくつかチェックしておきたいポイントがあります。チェックを怠れば、布団を劣化させてしまう恐れもあります。
例えば、天気や湿度は必ずチェックすべきポイントです。雨予報が出ている、湿度が高い日は晴れていても干さないほうがよいでしょう。余計に湿気を吸収し、ダニやカビの発生率を高めてしまいます。
また、花粉やPM2.5の飛散情報も確認すべきポイントです。多く飛散することが予測される日は、なるべく控えるべきです。それでも干したい場合は、そのまま干すのではなく、布団干し袋を利用するのがおすすめです。花粉やPM2.5の付着を防げますし、商品によってはダニ退治の効果が期待できるモノもあります。
布団の干し時間は季節・素材によって異なる
気温や湿度、日照時間などは季節によって異なるものです。それに伴い、布団の干し時間も季節に合わせて変える必要があります。
今回は、夏と冬に分けて布団の干し時間について解説します。
布団の干し時間|夏の場合
直射日光が強く、気温の高い夏は乾かすのに適した時期です。ただし、強い日差しは生地が色あせたり日焼けしたりする恐れがあるので、冬よりも短時間で済ませるようにしましょう。
羊毛と羽毛は直射日光に弱いので、日差しが強くなる時間帯を避けるのもポイントです。陰干しにするのもよいでしょう。
布団の素材 | 干し時間(目安) |
綿 | 約2時間 |
ポリエステル | 約1.5時間 |
羊毛 | 約1時間 |
羽毛 | 約0.5時間 |
布団の干し時間|冬の場合
日差しが弱く、気温が低い冬は乾くまで時間がかかりやすい時期です。湿度も高くなるので、夏よりも干し時間は長くなるでしょう。
湿度が高い日が続く場合は、室内干しにしたり布団乾燥機を使用したりするのもおすすめです。無理に天日干しをした結果、余計に湿気が溜まってしまっては本末転倒ですよね。冬は臨機応変に対応しましょう。
布団の素材 | 干し時間(目安) |
綿 | 約4時間 |
ポリエステル | 約3時間 |
羊毛 | 約2時間 |
羽毛 | 約1時間 |
布団は干すだけでは不十分?
布団干しで湿気を飛ばすことはできても、蓄積した汚れやダニを除去することはできません。汚れやダニを取り除くためには、水で洗うのが効果的です。しかし、家庭で布団を丸洗いするのは難しく、完全に乾かすのも困難です。余計に布団の状態を悪化させてしまい兼ねません。
そこでおすすめなのが、プロに任せられる布団クリーニングです。クリーニングに出せば、布団を丸洗いできるので汚れだけでなく、ダニも除去できます。衛生的かつ、ふわふわな仕上がりに期待できます。
布団クリーニングは半年~1年に1回の頻度で利用するのがおすすめです。布団干しを普段ケアとして、クリーニングと併用することで、より衛生的な状態を保てます。
布団クリーニングの「リナビス」がおすすめ
快適な睡眠を取るためにも、布団は衛生的かつ寝心地のよい状態でなければいけません。布団を干すということは、睡眠の質向上にもつながるのです。
ただし、布団を干すだけでは汚れは落とせないので、定期的なクリーニングも必要です。
宅配クリーニングの「リナビス」は創業60年を迎え、多数の熟練の職人が丁寧に手作業などでクリーニングを行っています。2020年に行われた宅配クリーニングのイメージ調査では「お客様満足度」3部門で1位となりました。
リナビスの宅配クリーニングの流れは以下の通りとなっています。
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