「ニットやセーターについた毛玉は引っ張っていいの?」
「毛玉は取りたいけれど、衣類を傷めないか心配…」
このような疑問や悩みを抱えていませんか?冬になると、毎年のようにニットやセーターの毛玉で悩んでいる方は多いです。
本記事では、ニットやセーターにできた毛玉取りの方法を紹介します。自宅にある物を使った方法から、毛玉取り専用の道具を使用する方法まで、注意点も含めながら説明します。
さらに、毛玉を防ぐ方法もあわせて紹介するので、毛玉でお困りの方は参考にしてみてください。
目次
ニット・セーターに毛玉ができるのはなぜ?
毛玉ができる主な原因は「摩擦」です。生地同士が触れて摩擦が起きると、繊維の先端が毛羽(細かい毛のようなもの)となり、その毛羽が静電気の発生とともに絡み合うことで毛玉ができます。
洗濯時に衣類が絡み合ったり、歩いているときに腕や股がこすれたり、普段の何気ない行動によって毛玉はできます。また、毛玉ができやすい素材はアクリルやポリエステル混紡などの化学繊維、ウールやカシミアなどの天然素材が挙げられます。
ニット・セーターの毛玉を取る方法
では実際に毛玉を取る方法をご紹介します。ニットやセーターについてしまった毛玉は、下記の4つの方法で取り除くことができます。
- スポンジでこする
- 歯ブラシでこする
- T字カミソリで切る
- 毛玉取り専用の道具を使用する
それぞれ詳しく説明するので、参考にしてください。
スポンジでこする
使用するのは2層タイプのスポンジです。スポンジの裏(ザラザラとしている部分)でこするだけで、簡単に毛玉を絡み取れます。自宅にあるスポンジを活用できるので、自宅でいますぐ毛玉を取りたいときに便利です。
ただし、スポンジを押し付けたり、力いっぱいにこすったりすると、生地を傷める恐れがあります。スポンジで毛玉取りをする際は、やさしくこすることを意識しましょう。
歯ブラシでこする
使い古した歯ブラシでも毛玉を取れます。毛玉ができた部分をこすると毛玉がかき出され、毛並みを整えられます。歯ブラシは小回りが利くので、細かい部分や狭い範囲の毛玉を取りたいときに便利です。
またスポンジと同様、力加減には注意が必要です。押し付けたり力いっぱいにこすったりすると、生地を傷めてしまいます。歯ブラシで取れない毛玉は、無理せずに違う方法で対処しましょう。
T字カミソリで切る
カミソリは、毛玉取りにも使えるアイテムです。ヒゲやムダ毛など短い毛も剃ることのできるカミソリは、小さい毛玉を取り除くのに適しています。
使用するのはT字カミソリです。I字カミソリは刃の角度を誤ると、生地を切ってしまう恐れがあります。T字カミソリなら、上から下に向かって動かすだけなので、I字カミソリよりも生地を傷めるリスクは少なく済みます。
もし、カミソリで取れない毛玉があったとしても、何度も剃らないようにしましょう。同じ箇所を何度も剃ってしまうと、生地そのものを過度に削ってしまうことになります。
カミソリで取れない毛玉がある場合は、ハサミを使って毛玉をカットしましょう。
毛玉取り専用の道具を使用する
上記で紹介したスポンジや歯ブラシ、T字カミソリで毛玉を取ることは可能ですが、本来の使用目的とは異なっており、毛玉取りに特化しているわけではありません。
自分で毛玉を取る場合、最もおすすめなのは毛玉取り機や毛玉取りブラシなど、専用の道具を使用する方法です。
毛玉取り専用の道具は、毛玉を取ることを目的に作られているので、毛玉の取れ方や衣類へのダメージに大きな差があります。衣類へのダメージが気になる方は、専用の道具を使用しましょう。
毛玉取り機の使用手順
- 毛玉がある部分を片手で押さえる
- 毛玉取り機を当てて、クルクルと回す
コツとしては、毛玉取り機を強く押し付けないことです。強く押し付けると生地を傷めてしまい、生地が伸びてしまったり、すり減ったりする恐れがあります。毛玉取り機は、毛玉がある部分だけに優しく当ててましょう。
また毛玉取り機は手動や電動、大きさ、形など種類が豊富にあります。自分が使いやすいと思う毛玉取り機を見つけることもポイントの一つです。
毛玉取りブラシの使用手順
- アイロン台やテーブルなど、平らな場所に衣類を置く
- ブラシの先端に毛玉を引っ掛け、撫でるように優しくブラッシングする
毛玉取りブラシは、毛羽立っているデザインのニットやセーターの毛玉取りに適しています。逆に、毛羽立っていないデザイン、網目が大きいニットやセーターにはあまり適していないので、毛玉取り機と使い分けるのもよいでしょう。
毛玉取りブラシは力加減が難しく、最初のうちは上手く取れないこともあるでしょう。使い慣れていない間は、時間に余裕があるときに使用するのがおすすめです。
ニット・セーターの毛玉を取る際の注意点
毛玉をむしり取ったり引っ張ったりするのはNGです。無理に引っ張れば、毛玉以外の繊維も引っ張られてしまい、ほつれやすくなります。また、新たに毛玉ができる原因にもなるので、注意しましょう。
ニットやセーターにできた毛玉は手で取らず、毛玉取り専用機やハサミなどで切り取るようにしましょう。
毛玉を作らない努力をしよう
ニットやセーターにできる毛玉は、衣類の繊維の端くれです。毛玉を取るという行為は、生地をすり減らしているのと意味合いとしては同じです。
何度も毛玉取りをすれば、生地は少なくなり痩せてしまいます。その結果、衣類の寿命は縮まります。見た目もくたっとなり、くたびれた印象を与えるでしょう。
大事な衣類ほど、毛玉を取るよりも「毛玉を作らないこと」を意識するのが大切です。長く愛用したいニットやセーターを持っている方は、続いて紹介する毛玉を防ぐ方法を参考にしてみてください。
ニット・セーターの毛玉を防ぐ方法
ニットやセーターは毛玉ができやすいため、毛玉をゼロにすることは困難です。しかし、毛玉を防ぐ方法がないわけではありません。毛玉の予防方法は、下記の3つです。
- 洗い方を工夫する
- 着用後はブラッシングする
- 連続で着回さない
毛玉ができにくくなれば、毛玉取りの頻度も少なくなります。お気に入りのニットやセーターを長く愛用したい方は、参考にしてみてください。
洗い方を工夫する
洗濯時に衣類が絡み合うことで、毛玉ができやすくなります。洗濯方法を工夫することは、毛玉予防に有効です。
まずは、洗濯時の摩擦から衣類を守るために、洗濯ネットを活用しましょう。洗濯ネットを活用することで、衣類同士が絡み合うのを防げます。
また使用する洗濯ネットは、衣類のサイズにぴったり合うものを選びましょう。大きめの洗濯ネットを使用すると、洗濯ネットの中で衣類が擦れてしまい、毛玉ができやすくなります。
使用する洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤がおすすめです。通常の洗濯用洗剤よりも衣類へのダメージを軽減できるので、デリケートなニットやセーターを洗うのに適しています。
着用後はブラッシングする
毛玉は、飛び出した毛が絡み合うことで発生します。絡み合う前に毛の流れを整えれば、毛玉になるのを防げます。そのためには、着用後のブラッシングが大切です。
ブラッシングで毛並みを整えておくと、繊維同士の絡みを防ぎ、毛玉はできにくくなります。他にも、衣類に付着したホコリを落としたり、静電気を抑えたりする効果も期待できます。
ブラッシングをする際は、毛玉取りブラシではなく、衣類の毛並みを整える洋服用のブラシを使用しましょう。ブラッシングする際は、繊維が絡まないように、一定方向にかけるのがポイントです。
連続で着回さない
お気に入りのセーターやニットほど、着る頻度も多くなりがちです。しかし、連続で着用すれば、摩擦によって毛羽は増え、静電気も溜まりやすくなります。
また衣類は、着用した分だけ生地に負担がかかるものです。寿命が縮む恐れがあるので、適度に休ませることも大切です。
ニット・セーターのクリーニングならリナビスへ
ニットやセーターにできた毛玉は、セルフケアで取れます。今回紹介した毛玉取りの方法を実践すれば、毛玉の無い状態を保てるでしょう。
セルフケアで毛玉を取るのは不安な方は、洗濯のプロであるクリーニング店に依頼しましょう。
宅配クリーニング「リナビス」では、毛玉取りを無料で行っています。予防に努めていてもできてしまった毛玉は、プロに任せるのが安心です。またリナビスでは、シミ抜きやボタン修理も無料で行っています。
宅配クリーニングの「リナビス」は創業60年を迎え、多数の熟練の職人が丁寧に手作業などでクリーニングを行っています。2020年に行われた宅配クリーニングのイメージ調査では「お客様満足度」3部門で1位となりました。
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