毎日使用する枕、清潔に保てていますでしょうか?枕の正しい洗い方が分からないと、洗わずに放置してしまいがちです。
本記事では、枕の洗濯方法や洗える枕と洗えない枕の特徴、清潔に保つためのコツや洗濯する際の注意点など、詳しく解説します。
枕を洗濯するべき理由についても触れているので、枕の汚れやニオイが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
枕は洗濯すべき?
枕は入浴後に使用することが多いこともあり、汚れにくいものと思われがちです。しかし、実際はどうでしょうか?
まずは、枕を洗濯する必要性を確認していきましょう。
枕は雑菌の温床
私たちの平均的な睡眠時間は、およそ7時間といわれています。その間、枕は頭皮と接している状態です。就寝前にシャンプーで汚れを落としたとはいえ、寝ている間にも汗をかくため、枕は汚れます。
また枕を使用しない時間は、押入れやベッドの上など、日の当たらない場所に置くことが多いでしょう。湿気を好むダニや雑菌は、皮脂やフケをエサにしてどんどん繁殖します。定期的に洗われていない枕は、雑菌の温床になっている可能性が高いです。
不衛生な枕は頭皮トラブルを招く
不衛生な枕を使用し続けると、ニキビや湿疹など頭皮トラブルを招く恐れがあります。さらに、枕についた嫌な臭いが頭皮に染みついてしまう可能性もあるので注意が必要です。
枕を清潔に保つことができれば、ダニや雑菌から頭皮を守れるだけでなく、快眠効果も期待できます。湿気が籠っていない清潔な枕を使うことにより、嫌な臭いにも悩まされることなく、ぐっすり眠れるでしょう。
洗濯できる枕とできない枕の見分け方
枕は清潔に保ちたいものですが、枕の素材によっては洗濯できない場合もあります。ここでは、洗濯できる枕と洗濯できない枕の特徴を紹介します。
自宅の枕は洗濯できるのか、確認しておきましょう。
洗濯できる枕の特徴
洗濯できる枕の素材は、下記のとおりです。
- ポリエステルわた(一部)
- ビーズ(一部)
- パイプ
- コルマビーズ
- ミニボール
パイプはストローを短く切った形をしています。またコルマビーズとミニボールは、プラスチック製で穴の開いたボールの形をしています。いずれも通気性がよいことから、枕の素材に多く使用されています。
ポリエステルわたやダウンの中には洗えないものもあるので、洗えるかどうかは洗濯表示で確認しましょう。
洗濯できない枕の特徴
洗濯できない枕の素材は、下記のとおりです。
- ポリエステルわた(一部)
- ビーズ(一部)
- そばがら
- 低単発ウレタン
- 羽根
- スノー低反発
- 低反発ウレタン
そばがらは乾きにくい素材なので、洗濯後にカビが発生する恐れがあります。またウレタン素材と羽根は、洗濯すると素材本来の反発力やふっくら感が失われます。素材が分からない場合は、洗濯表示で確認するのが確実です。
枕を自宅で洗濯する方法
洗濯できる枕は洗濯機、もしくは手洗いをしましょう。洗濯機を使用するか、手洗いにするかは洗濯表示を見て判断できます。
洗濯表示のタグに「洗濯おけのマーク」がある場合は洗濯機で、「洗濯おけに手を入れているマーク」がある場合は手洗いをしましょう。
洗濯機で洗う際に用意するものと手順
枕を洗濯機で洗う際に用意するものと手順は下記の通りです。
洗濯機で洗う際に用意するもの
枕を洗濯機で洗う際には下記2つを用意しましょう。
- おしゃれ着用の中性洗剤
- 洗濯ネット
洗濯機で洗う際の手順
枕を洗濯機で洗う際の手順は下記の通りです。
- 枕カバーが付いている場合は、枕カバーを外す
- 枕本体を洗濯ネットに入れて、洗濯機の中に入れる
- 中性洗剤を入れる
- 「ドライコース」もしくは「手洗いモード」で洗濯する
- 洗い終えた枕を、中身が均一になるように手でたたく
- 完全に乾くまで、天日干し・陰干しをする
手洗いをする際に用意するものと手順
枕を手洗いをする際に用意するものと手順は下記の通りです。
手洗いをする際に用意するもの
枕を手洗いする際には下記2つを用意しましょう。
- おしゃれ着用の中性洗剤
- バスタオル
枕を手洗いする際の手順
枕を手洗いする際の手順は下記の通りです。
- 枕カバーが付いている場合は、枕カバーを外す
- 洗面所や浴槽などに水をはり、中性洗剤を入れる
- 枕を入れて、全体を揉むように洗う
- 洗剤の泡が出なくなるまで、すすぎ洗いをする
- 水分を押し出すよう、両手で上から押さえて水を切る
- バスタオルにくるみ、1分ほど脱水する
- 完全に乾くまで、天日干し・陰干しをする
枕を洗濯する際の注意点
枕を洗濯する際、洗濯後の枕をしっかりと乾かすことが重要です。洗濯した枕は、しっかり乾くまで2~3日ほどかかります。完全に乾く前に使ってしまうと、カビや生乾き臭などが発生し、清潔にするはずが洗濯前よりひどい状態になる恐れもあります。
事前に週間天気予報を確認し、天気が良い日が続くときを狙って洗濯するのがおすすめです。また枕を外に干すときは、花粉やPM2.5の飛散状況もチェックしておくとよいでしょう。
洗濯後の枕を干す際の注意点
枕を干す際は、素材の種類で天日干しにするか陰干しにするか判断しましょう。
天日干しに適している素材は、ポリエステルわたとパイプ、コルマビーズ、ミニボールです。一方、陰干しに適している素材はビーズです。
洗濯後、枕の形が偏っていたら、手で叩いて成形してから干すようにしましょう。枕干しを使用したり、ピンチハンガーの天面に平干しにしたりすると、型崩れを防ぎながら均一に乾かせます。
枕の洗濯頻度は?
枕の洗い方・干し方を見た後は、枕を洗濯する頻度についても把握しておきましょう。乾くのに時間がかかる枕本体と手軽に洗える枕カバーとでは、洗濯頻度は異なります。
枕本体の洗濯頻度
枕本体は半年に1回を目安に洗うようにしましょう。厚生労働省が発表している「旅館業における衛生等管理要領」においても、寝具の管理は半年に1回以上の丸洗いが望ましいとされています。
自分だけが使用する枕であれば、旅館業ほど頻度は多くなくてもよいですが、最低でも1年に1回、理想は半年に1回、枕本体を洗濯しましょう。
枕カバーの洗濯頻度
頭皮や髪が直接触れる枕カバーは、1週間に2回以上は洗濯するよう心がけましょう。
枕カバーには頭皮から出る汗や皮脂、フケがたくさん付いているものです。こまめに洗い、清潔な状態を保つことで、頭皮湿疹や嫌なニオイが髪や頭皮に付着するのを防げます。
洗濯によって生地が傷まないか心配な場合は、洗濯ネットに入れて洗ったり、枕カバーの買い替えを検討したりするとよいでしょう。
洗濯できない枕のお手入れ方法
洗えない素材が使用されている、もしくは洗濯表示に「洗濯おけに✕がついたマーク」がある枕は洗えません。しかし、洗えないからといって汚れが付きにくいわけではないので、定期的なメンテナンスは必須です。
洗濯できない枕はどのように手入れするべきなのか、2つの方法を紹介します。
定期的に干す
枕を使用しない時間帯は、定期的に干して、溜まった湿気を飛ばしましょう。押入れにしまったりベッドの上に放置したりすると、枕内は多湿の環境となります。これはダニや菌が好む環境であり、そのまま放置してしまうと皮脂やフケを餌として繁殖してしまいます。
丸洗いできなくても、定期的に干すことでダニや雑菌の繁殖を抑制できるのです。また素材によっては、天日干しできるものと陰干しが適切なものがあります。
天日干しできる素材
- ポリエステルわた
- そばがら
陰干しが適切な素材
- 低反発ウレタン
- 羽根
- ビーズ
- スノー低反発
- 低反発ウレタン
布団クリーナーを活用する
布団クリーナーの活用は、ダニやハウスダストを除去するのに有効な方法です。UVライトが搭載されている布団クリーナーなら、除菌や殺菌の効果も高いので、より清潔な状態を保ちやすくなります。
また商品によっては、生地へのダメージを抑えたものもあります。枕の劣化を防げるので、毎日使用したい方にもおすすめです。
枕のクリーニングならリナビスがおすすめ
枕の洗濯を怠ると、ダニや雑菌が繁殖し、頭皮トラブルや睡眠の質低下などを招く恐れがあります。それぞれの枕に適した方法でメンテナンスをすれば、トラブル改善の効果が期待できます。
しかし、自宅でのメンテナンスには限度があり、枕の奥まで入り込んだダニを除去するのは難しいでしょう。そこでおすすめなのが、宅配クリーニングの「リナビス」です。
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