寒い冬に打ってつけのダウンジャケット。温かくて軽いので、ジャケットやベスト、スキーウエアなどの冬アイテムには欠かせない存在です。しかし、外気に触れることが多いので、ほこりや排気ガスのチリ、花粉などさまざまな汚れがつきやすく、キレイに保つのが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ダウンジャケットの洗濯方法について解説します。洗えるダウンジャケットの特徴や洗濯前のチェックポイント、そして手洗い・洗濯機・コインランドリー・クリーニング別に、洗うコツもあわせて紹介します。お気に入りのダウンジャケットをお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ダウンジャケットは洗濯できるの?
ダウンとは、アヒルやガチョウなどの水鳥の胸毛にはえている羽のことです。たんぽぽの綿毛のような形をしており、軽くて温かいのが特徴です。そんなダウンを使用した衣類といえば、やはりダウンジャケットが有名です。
外で着る機会が多いダウンジャケットは汚れがつきやすいので、洗濯できるのか気になりますよね。ダウンジャケットには、洗濯できるモノと洗濯できないモノがあります。それぞれの特徴を押さえ、正しく判別できるようにしましょう。
洗濯できるダウンジャケット
洗濯できるダウンジャケットは下記のとおりです。
- 表面素材がポリエステルやナイロン
- 中綿ダウン100%
- 中綿ダウン混(ポリエステルが混じっている)
洗濯できないダウンジャケット
洗濯できないダウンジャケットは下記の通りです。
- 表面素材が皮革製やシルク
- ロゴがプリントされている
- 全体的に装飾品がついている
- ファーがついている(ファーを取り外せる場合は洗濯可)
ダウンジャケットを洗濯する前にチェックすべきポイント
ダウンジャケットを洗濯する前は、下記4つのポイントをチェックしておきましょう。
- 洗濯表示
- 付属品
- 色落ち
- 汚れている部分
チェックを怠れば、洗濯の仕上がりに大きな差が出てしまう恐れがあります。特に、自宅で洗濯する際は、必ずチェックしておくべきポイントです。1つずつ確認してみてください。
洗濯表示をチェックする
確実に洗えることを確認するためには、洗濯表示のチェックは欠かせません。「洗濯機マーク(または洗濯おけマーク)」または「手洗いマーク」がついている場合は、自宅で洗濯できます。しかし、洗濯おけに✕印がついている場合は、自宅での洗濯は不可です。
自宅で洗濯できないモノは、クリーニング店に依頼しましょう。
付属品をチェックする
ダウンジャケットには、ファーがついているモノもあります。デリケートなファーは、洗濯方法を誤るとふわふわ感がなくなる恐れがあるので、別々に洗うのがおすすめです。
またフード付きのダウンジャケットの場合、フードは取り外しておきましょう。
ファーの洗濯方法
ファーの洗濯は「手洗い」が基本です。洗濯機よりもやさしく洗えるので、なるべく手洗いを意識するとよいでしょう。
- ぬるま湯を張った洗濯おけに、ファーを入れて全体的に濡らす
- 少量のシャンプーを手に取り、ファーに馴染ませて揉み込む
- ぬるま湯ですすぎ、泡を洗い落とす
- 少量のコンディショナーを手に取り、ファーに軽く馴染ませる
- ぬるま湯ですすぐ
- 軽く水気を切り、洗濯機で10秒ほど脱水する
- 風通りのよい場所に干して乾かす
ファーがついたフードの洗濯方法
ファーつきのフードは、取り外せないモノが多くあります。フードが洗濯できる生地であれば、ファーつきのまま丸ごと洗濯しましょう。その際は、フードの生地に合わせて、シャンプーではなく、おしゃれ着用洗剤を使用するのがおすすめです。
またフードの生地が洗濯不可の場合は、ファーのみ部分洗いするとよいでしょう。
色落ちしないかをチェックする
色物や柄物のダウンジャケットは、色落ちする可能性があります。洗濯する前に、色落ちしないかチェックしておきましょう。
色落ちチェックのやり方は、下記のとおりです。
- ダウンジャケットの目立たない部分に洗剤の原液をつける
- 5分ほど放置
- 洗剤をつけた部分に白い布を当てて押さえる
- 白い布に色がついていないか確認する
白い布に色がついている場合は、色落ちする可能性が高いと判断できます。その場合は、単独で洗うようにしましょう。
汚れている部分をチェックする
いきなり洗濯をするのではなく、汚れている部分をチェックしておきましょう。どこに汚れがついているのかを把握することで、入念に洗う部分と軽く洗う部分に選別できます。効率よく洗濯できるうえに、素材に必要以上のダメージを与えずに済みます。
ダウンジャケットの正しい洗濯方法|自宅(手洗い)
ダウンジャケットは、やさしく洗える手洗いがおすすめです。自宅で洗えるモノであれば、まずは手洗いをしてみましょう。
使用するアイテム
使用するアイテムは下記のとおりです。
- スポンジ
- 石けん
- おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)
洗濯の仕方
自宅で手洗いをする際の手順は下記の通りです。
- 水を含ませたスポンジで、汚れている部分を濡らす
- 汚れている部分に直接石けんをつける(襟裏や袖口など汚れがつきやすい部分は、少し強めにこする)
- 溶液を作る(1リットルのぬるま湯に対し、おしゃれ着用洗剤を小さじ1/2)
- 溶液を含ませたスポンジで、裏表を全体的に洗う
- 泡が出なくなるまで、ぬるま湯ですすぐ
- ダウンジャケットを軽く押しながら、中に溜まっている水を抜く
- ダウンジャケットの形を整えて、洗濯機で脱水する(30秒×3回)
- ハンガーにかけて形を整えて、風通しのよいところに陰干しをする
ダウンジャケットの正しい洗濯方法|自宅(洗濯機)
洗濯するダウンジャケットの枚数が多い、ダウンジャケットのサイズが大きく、水を吸収すると持てなくなる恐れがある、といった場合は洗濯機を活用するとよいでしょう。ポイントを押さえることで、洗濯機でもダメージを軽減しながら洗えます。
使用するアイテム
使用するアイテムは下記のとおりです。
- スポンジ
- おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)
- 柔軟剤
洗濯の仕方
自宅の洗濯機で洗濯をする際の手順は下記の通りです。
- ダウンジャケットのファスナーやボタンを閉める
- 洗濯用ネットに入れて洗濯槽の中へ
- 洗剤を専用の場所に入れて「手洗いコース」「ソフトコース」「ドライコース」のいずれかを選択(脱水は調整が必要なので、すすぎまで行う)
- すすぎまで終わったら、一度ダウンジャケットを取り出し形を整えて、再び洗濯槽の中へ
- 30秒脱水→ダウンジャケットを取り出してほぐす、これを1セットとして、3セット行う
- ハンガーにかけて形を整えて、風通しのよいところに陰干しをする(閉めていたファスナーやボタンは開けると通気性がよくなり、乾きやすくなる)
ダウンジャケットの正しい洗濯方法|コインランドリー
自宅ですすぎまで終えたダウンジャケットは、自然乾燥よりも乾燥機にかけたほうがふわふわに仕上げられます。コインランドリーの乾燥機はサイズが大きいので、たくさんの風を送って乾かせられます。家庭用の乾燥機とは異なり、温度調節も可能です。
低温設定で30分ほど乾燥させれば、ふわふわとした仕上がりに、きっと満足できるでしょう。
ダウンジャケットの正しい洗濯方法|クリーニング
ダウンジャケットをクリーニングに出す際は、信頼できるクリーニング店かどうかチェックしておきましょう。「実績がある」「口コミ評価が高い」「リピート率が高い」などの特徴があるクリーニング店なら、安心して任せられます。
ダウンジャケットの洗濯でよくある失敗とその対処法
次にダウンジャケット洗濯時のよくある失敗例を見ていきましょう。「何がいけなかったのか?」「どうすると失敗せずに済むのか?」ここを把握できていれば、少なくとも同じ失敗は防げます。失敗例とあわせて対処法も紹介するので、参考にしてください。
ダウンジャケットがぺちゃんこになった
脱水し終えた後に、形を整えずに干してしまうと、ダウンジャケットがぺちゃんこになる恐れがあります。ダウンが絡まっていることで起きているので、手でパンパンと軽くたたいて絡まりを解消すると、ふわふわ感を取り戻せます。
仕上げに乾燥機にかけると、湿気を飛ばせるので、ボリュームも復活します。ただ干すのではなく、できるだけ乾燥機にかけましょう。
シミができた
すすぎ洗いが十分でないと、衣類に洗剤が残り、シミになる恐れがあります。シミができてしまったときは、再度部分洗いをして、最後はしっかりすすぐようにすると改善できるでしょう。
生乾き臭のような嫌なニオイがついた
乾くまで時間がかかると、生乾き臭のようなニオイを発生させます。短時間で乾かせるよう、乾燥機や浴室乾燥機などを活用するのがおすすめです。
難しいダウンジャケットの洗濯は、リナビスの宅配クリーニングへ!
ダウンジャケットのような衣類は、高級なモノも多くあります。自分へのご褒美やプレゼントで貰ったなど、お気に入りのダウンジャケットをお持ちの方もいるのではないでしょうか?自宅での洗濯やコインランドリーは自己責任のもと行わなければいけないので、絶対に安心とは言い切れないのが事実です。大切なダウンジャケットほど、プロのクリーニングに依頼しましょう。
クリーニング店に持っていくのが大変という方は、宅配クリーニングの「リナビス」を是非ご活用ください。
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