オシャレだけでなく、防寒対策としても有効な「ニット」「セーター」。秋冬の定番アイテムとして愛用している方も多いと思います。しかし、シーズンが終わるころには型崩れして、毎年新調している、という方も多いのではないでしょうか?型崩れの原因は、洗濯後の干し方が間違っているからかもしれません。
そこで今回は、ニット・セーターの正しい干し方を徹底解説します。注意点やコツもあわせて紹介するので、お気に入りのニット・セーターをよい状態で着続けたい方は、参考にしてください。
目次
「ニット」と「セーター」の違いとは?
寒い秋冬に活躍するニット・セーター。ニットとセーターは同義語として用いられることが多いので、違いをイマイチ理解できていない方は少なくないでしょう。
厳密にいうと、ニットは生地(素材)であり、セーターはニット素材で作られた衣類のことです。ニット素材で作られているモノであれば、セーターのほかにもカーディガンやマフラー、帽子、手袋などもニットと呼ばれています。
またセーターの風合いは、ニットの素材や編み方などによって異なります。雰囲気もガラリと変わるので、さまざまなコーデを楽しめるファッションアイテムです。
ニット・セーターの干し方が難しい理由
ニット・セーターは、干し方が難しいといわれるアイテムです。なぜ、難しいといわれるのでしょうか?
主に2つの理由があります。
変形しやすい
伸縮性に優れているニット・セーターは、体によくフィットするのが特長です。しかし、それは変形しやすいという意味でもあります。
洗濯後のニット・セーターは水分を含んでおり、乾いているときよりも重みがある状態です。袖の重みによって下へと引っ張られた首回りは、伸びたり型崩れしたりする恐れがあるのです。
ハンガーの跡がつきやすい
ハンガーにかけて干すと、肩部分に負荷がかかり、強く押しつけられる形となります。特に、細めのワイヤーハンガーや肩部分が尖っているハンガーは、跡がつきやすいので注意が必要です。
ニット・セーターの跡がつかない干し方
ニット・セーターは、一度型崩れしてしまうと元に戻すのは困難です。よい状態を保つためには、跡がつかない干し方を徹底することがとても重要となります。そこで、ニット・セーターに跡をつけない干し方を紹介します。
平干しする
ニット・セーターの基本の干し方は「平干し」です。吊るすのではなく平面上にニット・セーターを置いて乾かすので、型崩れを大幅に軽減できます。
また、平干しする際は、「平干しネット」を活用するのもおすすめです。商品によっては、一度に複数のニット・セーターを平干しできるので便利です。ホームセンターやネット通販などで購入できます。
ピンチハンガーの天面に干す
平干しネットがない場合は、ピンチハンガーの天面を利用しましょう。天面部分は平らになっているので、平干しするのに打ってつけです。洗濯バサミの部分には靴下や下着などを通常通り干せるので、場所を取らずに干せるというメリットもあります。
また、バスタオルハンガーでも代用は利くので、お持ちの方は活用してみてください。
物干し竿にかけて干す
平干しネットやピンチハンガーをお持ちでない方は、物干し竿を利用しましょう。物干し竿に胴部分をかけて逆さ干しします。袖先も物干し竿に固定することで、首回りが伸びるのを防げます。
複数のハンガーを使って干す
複数のハンガーを活用すれば、ニット・セーターを平干しに近い状態で干せます。胴部分と脇下部分にそれぞれハンガーを通すことで、水平に保てます。また袖は、垂れ下がらないようにハンガーに通すか物干し竿にかけて干しましょう。
ニット・セーターを干す際は日干し?陰干し?部屋干し?
ニット・セーターは、天気がよくても「陰干し」するのが基本です。ニット素材の中には、動物の毛で作られているものもあり、直射日光に弱い性質をもっています。日干しにすると、変色する可能性があるので、直射日光は避けるべきです。
また部屋干しは、直射日光を避けることはできますが、風通しが悪くなります。乾くまで時間がかかると、生乾き臭が発生しやすくなるので要注意です。
これらの理由から、ニット・セーターを干すときは「陰干し」を基本としましょう。
ニット・セーターを干す際に注意したいポイント
ニット・セーターを干す際は、陰干しが基本であると説明しました。それを踏まえ、注意したいポイントをご紹介します。干すときは時間を考えることも重要なポイントです。時間が経過すれば、日陰の位置は変わるので、気付いたら直射日光が当たっていた、ということも起こり得ます。
ニット・セーターを干した後に出かける際は、時間が経っても直射日光が当たらない場所に干すか、室内干しを洗濯しましょう。
ニット・セーターが伸びた・型崩れした時の対処法
しっかり対策しても、ニット・セーターが伸びたり型崩れしたりすることがあります。そんなときは、下記2つの対処法で元に戻すことができるかもしれません。
- スチームアイロンを活用する
- ドライヤーを活用する
完全に元通り!とはいきませんが、伸びや型崩れが目立ちにくくなるくらいの効果は期待できます。下記で詳しく解説します。
スチームアイロンを活用する
伸びてしまった袖やハンガー跡がついてしまった肩部分は、スチームを当てることで改善できます。
- スチームアイロンのスチームを、気になる部分に当てて湿らせる
- 手で軽くたたいたり伸ばしたりして形を整える
- 平干しで乾かす
ニット・セーターにアイロンが直接触れないよう、気をつけてください。
ドライヤーを活用する
スチームアイロンがない場合は、ドライヤーを代用しましょう。
- 気になる部分に、霧吹きで水をかけて湿らせる
- ドライヤーの温風を当てる
- 手で軽くたたいたり伸ばしたりして形を整える
- 平干しで乾かす
ドライヤーを近づけすぎたり、長時間温風を当て続けたりすると、繊維を傷めてしまう恐れがあります。少し離した状態で、火傷に注意しながら、試してみてください。
ニット・セーターを少しでも早く乾かすためのポイント
乾くまでに時間がかかると、雑菌の繁殖によって、生乾き臭が発生しやすくなります。せっかく型崩れせずに干せても、嫌なニオイを招く恐れがあるでしょう。生乾き臭を防ぐため、早く乾かすことも意識してみましょう。
とはいっても、ニット・セーターはとてもデリケートなので、乾燥機にかけるのはNGです。そこで、少しでも早く乾かすポイントを紹介します。
サーキュレーターとエアコンを活用する
直進性の高い風を送るサーキュレーターは、エアコンと併用することで、効率よく室内の空気を循環できる家電です。室温を均一に保てるので、電気代を抑えながら、洗濯物を乾かせられます。
またサーキュレーターの中には、除湿機能を搭載したモデルもあります。ニット・セーターから蒸発した水分を除湿できるので、より早く乾かしたい方におすすめです。
浴室乾燥機を利用する
ご家庭に浴室乾燥機がある場合は、浴室に干すのがおすすめです。やさしい温風で乾かせられるので、ニット・セーターにダメージを与えずに乾かせます。
また浴室乾燥機には、シワになりにくいというメリットもあります。
大切なニット・セーターは、リナビスの宅配クリーニングへ!
ニット・セーターはお家でも洗えますが、干し方を誤ると型崩れや伸びる恐れがあります。形が崩れたニット・セーターを元通りにすることは難しいので、正しい洗濯・干し方でケアすることが大切です。
しかし、丁寧にケアしても完全に型崩れを防げるわけではありません。ニット・セーターの中には、お家での洗濯が難しい素材で作られたモノもあります。大切なニット・セーターほど、クリーニング店に依頼するのがおすすめです。自宅で洗濯をすれば安く済みますが、着られなくなってしまえば元も子もありません。プロに任せて、よい状態をキープしましょう。
クリーニング店に持っていくのが大変という方は、宅配クリーニングの「リナビス」を是非ご活用ください。
宅配クリーニングの「リナビス」は創業60年を迎え、多数の熟練の職人が丁寧に手作業などでクリーニングを行っています。2020年に行われた宅配クリーニングのイメージ調査では「お客様満足度」3部門で1位となりました。
リナビスの宅配クリーニングの流れは以下の通りとなっています。
- ネットからご希望のコースをご注文
- 集荷キットにお品物を詰めて送る
- プロの職人によるクリーニング
- ご自宅にお届け
手続きはとても簡単で、WEBから24時間いつでも注文が可能。注文後に集荷キットが自宅に届くので、集荷バッグに詰めて出荷準備をします。その後、電話で集荷依頼をして完了です。
自宅にいながらクリーニングに出したい方は、ぜひ宅配クリーニングの「リナビス」をご利用ください。
【公式】おせっかいな宅配クリーニングはリナビス
https://rinavis.com/s/irui.html