服についた油性ペン、マジックの落とし方!スッキリ汚れを落とすプロのマル秘テクニック

お気に入りの服についてしまった油性ペンのシミ。「もう落ちないかも…」とあきらめていませんか? 実は、適切な方法を使えば、しつこい油性インクもある程度落とすことが可能です。
完全に元通りな状態に戻すことは難しいですが 、薄くなれば気にならないような大きさの汚れであれば今回ご紹介するテクニックで対処出来ると思います。
本記事では、家庭にあるアイテムを使った簡単な落とし方から、頑固な汚れに効くプロのテクニックまで詳しくご紹介します。大切な服を守るためのポイントも解説するので、ぜひ試してみてください!
油性ペンやマジックのインク汚れは、種類や状態によって落としやすさが異なります。特に 油性ペンで広範囲に汚れたものや、時間が経過して定着してしまったもの は、ご家庭での対処が難しい場合があります。無理に落とそうとすると生地を傷める恐れもあるので、そういった場合は クリーニング店で直接相談し、プロの手に任せることをおすすめします。
この記事では、ご自宅で試せる対処法を紹介しますが、すべての汚れが完全に落ちるわけではありませんので、くれぐれも慎重にお試しください。大切な洋服であれば必ず、お近くのクリーニング店にご相談ください。

記事の目次
服についた油性ペン・マジックの汚れが落ちにくい4つの理由
油性ペンやマジックのインクは、水性インクと比べて格段に落ちにくい性質を持っています。なぜ頑固に残ってしまうのか、その理由を4つのポイントに分けて解説します。
油分と樹脂が繊維にしみ込む
油性ペンのインクには「油分」と「樹脂」が含まれています。これらは水には溶けにくく、一度布の繊維に入り込むと、普通の洗剤ではなかなか落ちません。特に、ポリエステルやウールなどの素材は油分を吸収しやすいため、しっかり染み込んでしまうのです。
染料が素材に定着しやすい
油性インクの染料は「定着力」が強く、布に触れるとすぐに繊維に絡みつきます。これは、紙やプラスチック、布などさまざまな素材にしっかり書けるように作られているからです。そのため、水や一般的な洗剤では簡単に落とせません。
繊維に優しくない擦り方が汚れを悪化させる可能性
インクの汚れを落とそうとして、強くゴシゴシ擦ってしまうと、逆にインクが繊維の奥まで入り込んでしまうことがあります。特に綿や麻などの繊維が粗い素材は、インクが奥に広がりやすく、落ちにくくなる原因になってしまうのです。
「落ちないこと」が製品上の特徴
油性ペンは、書いた文字が長持ちするように作られています。つまり「消えにくい」ことが特徴のインクなので、普通の洗濯や水洗いでは簡単に落ちません。特に耐水性や耐光性に優れたタイプの油性ペンほど、落とすのが難しくなります。
このように、油性ペンのインクは服の繊維にしっかり定着しやすい性質を持っているため、落とすには適切な方法が必要です。次の章では、効果的な落とし方を詳しく解説していきます!
服についた油性ペン・マジックの汚れを落とす準備
油性ペンの汚れを効果的に落とすには、正しい手順で準備することが大切です。間違った方法で無理にこすったり、適さない洗剤を使うと、汚れが広がったり生地を傷めたりすることがあります。まずは、汚れを落とすための基本ルールを確認しましょう。
汚れ落とし3つの基本ルール
時間との勝負!早めの対処が重要
油性ペンの汚れは、時間が経つほど繊維に染み込んで落ちにくくなります。できるだけ早く対応することで、汚れをスムーズに落とせる可能性が高まります。汚れを見つけたら、すぐに処理を始めましょう。
汚れ部分を確認して、目立たない場所でテストを行う
使う洗剤や落とし方によっては、服の色が落ちたり、生地が傷んだりすることがあります。いきなり汚れの部分に試すのではなく、服の裏側や目立たない場所で少量使って、問題がないかチェックしてから本格的に取り組みましょう。
素材に適した方法を選ぶ
服の素材によって、適した汚れ落としの方法が異なります。綿やポリエステルなどの丈夫な素材なら比較的強い洗剤も使えますが、シルクやウールなどデリケートな素材は慎重に扱う必要があります。服の洗濯表示を確認し、素材に合った方法を選びましょう。
汚れ部分を確認して、目立たない場所でテストを行う
汚れを落とす作業中に、インクが広がってしまうことがあります。テーブルの上で作業する場合は、新聞紙や使い捨ての布を敷いて保護しましょう。また、服の下にいらないタオルを敷くと、インクが他の部分に移るのを防げます。
しっかり準備をしておけば、汚れを落としやすくなるだけでなく、大切な服を傷めずに済みます。次の章では、具体的な落とし方を紹介していきます!

必要な道具など準備リスト
油性ペンの汚れを落とすには、適切な道具と洗剤を準備することが大切です。ここでは、汚れ落としに役立つアイテムを紹介します。
無水エタノール、酸素系漂白剤、クレンジングオイル、除光液
油性インクを落とすには、インクを溶かす効果のある以下のアイテムが便利です。
- 無水エタノール:油性ペンのインクを溶かす力があり、色落ちしにくい素材にも使いやすい。
- 酸素系漂白剤:色柄物の服でも使える漂白剤で、汚れを分解する効果がある。
- クレンジングオイル:メイク落とし用のオイルは油汚れに強く、インクも浮かせやすい。
- 除光液(アセトン入り):強力な溶解力があるが、生地を傷めることがあるため、目立たない場所で試してから使用する。
※今回ご紹介する方法は、普段おうちでお洗濯できる衣類(綿やポリエステルなど)を対象にしています。デリケートな素材(シルク・ウール・革製品など)や、お洗濯NGのものには使わないようにご注意くださいね。
白い布やタオル、ビニールシート、ゴム手袋
汚れを落とす際には、周囲を汚さないように道具も用意しておくと安心です。
- 白い布やタオル:インクを吸い取るために使用。色付きの布は色移りの可能性があるので、白いものがベスト。
- ビニールシート:作業場所を保護し、インクが広がるのを防ぐ。新聞紙の代わりにもなる。
- ゴム手袋:漂白剤や除光液を使うときは手荒れを防ぐために着用する。
これらの道具をそろえれば、安心して汚れ落としに取り組めます。次の章では、具体的な汚れの落とし方を詳しく解説していきます!

家庭でできる!油性ペン・マジックの汚れの落とし方
油性ペンやマジックの汚れは落ちにくいですが、家庭にあるアイテムを使えば、ある程度落とせることがあります。ぜひ試してみてください。
色の濃い衣類は色落ちする可能性があるので、十分に注意してください。心配であればクリーニング店に相談することをおすすめします。
無水エタノールを使ったシミ抜き
無水エタノールは油性インクを溶かす力があり、比較的生地を傷めにくい方法です。特に、漂白剤が使えないデリケートな素材の服に適しています。正しい手順で行えば、インクを効果的に落とすことができます。
汚れた部分の下にタオルを敷く
作業を始める前に、汚れた部分の下に使い古しのタオルや白い布を敷きます。これは、インクが溶けて広がるのを防ぎ、服の他の部分を汚さないためです。色付きのタオルは色移りする可能性があるため、白いものを使いましょう。
エタノールを布に含ませて軽く叩く
エタノールをコットンや布に含ませ、汚れた部分をポンポンと軽く叩くようにします。こすらずに叩くことで、インクが溶けて浮き上がりやすくなります。
最後に水で濡らして洗濯する
ある程度汚れが落ちたら、水で濡らした布でエタノールを拭き取ります。その後、通常通り洗濯機で洗濯し、しっかり乾かしましょう。
無水エタノールは揮発性が高く、換気の良い場所で作業するのがおすすめです。服の素材によっては色落ちすることがあるので、使用前に目立たない部分で試してから行ってください!
クレンジングオイルで落とす方法
クレンジングオイルは、メイクを落とすのと同じように油性ペンのインクも浮かせて落とすことができます。肌に優しい成分が多いため、生地への負担も比較的少なく、使いやすい方法です。
クレンジングオイルを汚れに直接塗布
汚れた部分にクレンジングオイルを直接塗ります。指や綿棒を使って、インクが染み込んでいる部分にやさしくなじませましょう。
軽くこすり、ぬるま湯で洗い流す
クレンジングオイルをなじませたら、指先や柔らかい布で軽くこすります。インクが浮いてきたら、ぬるま湯で洗い流して様子を見ましょう。
必要に応じて手順を繰り返す
1回で落ちない場合は、同じ手順を繰り返します。汚れが薄くなったら、洗濯用洗剤で通常通り洗濯し、しっかりすすいで乾かしてください。
クレンジングオイルは肌にやさしい成分ですが、布の種類によっては油分が残ることがあるので、最後にしっかり洗い流すことがポイントです!

服にダメージを与えないための注意点
油性ペンの汚れを落とそうとして、誤った方法で生地を傷めてしまうことがあります。お気に入りの服を長く大切に着るために、以下のポイントに気をつけましょう。
強くこすらず、優しく叩くように汚れを落とす
汚れを落とそうとしてゴシゴシこすると、生地が傷んだり、インクが広がったりすることがあります。布やコットンに洗剤をつけ、ポンポンと叩くようにして汚れを浮かせるのがコツです。こするのではなく、汚れをタオルや布に移すイメージで作業すると、生地に優しく汚れを落とせます。
素材に合った洗剤や道具を選ぶ
洗剤を塗ったら、すぐに洗わず一晩そのまま放置します。この間に洗剤が汚れを浮かせるため、ゴシゴシこすらなくても汚れが落ちやすくなります。翌朝になったら、洗濯機で通常通り洗濯し、しっかりすすぎましょう。
長時間の放置は汚れの悪化を招く場合も
「洗剤を塗ったまま長く放置すればするほど効果がある」と思うかもしれませんが、放置しすぎると生地が傷んだり、汚れが定着して落ちにくくなったりすることがあります。基本的に30分~1時間程度を目安にし、必要に応じて再度処理を繰り返しましょう。
服にダメージを与えないように、正しい方法で慎重にシミ抜きを行うことが大切です!

自力で落とせないときはどうする?
いろいろな方法を試しても油性ペンの汚れが落ちない場合は、無理に続けるよりもプロに任せるのが安全です。特に、高価な服やデリケートな素材の服は、間違った処理でダメージを与えてしまう可能性があるため、クリーニング店に相談するのがおすすめです。
クリーニング店に相談する際のポイント
クリーニング店に持ち込む際は、事前に汚れの状況をしっかり伝えることで、より適切な対応をしてもらえます。
汚れの場所や種類を明確に伝える
受付で「油性ペンのシミ」と伝えるだけではなく、どこについているか、いつついたものか、どんな処理を試したかを具体的に説明しましょう。たとえば、「昨日ついた油性ペンのインクで、無水エタノールを試したが落ちなかった」という情報があると、クリーニング店も適切な方法を選びやすくなります。
シミ抜きの費用を事前に確認する
シミ抜きは通常のクリーニングとは別料金になることが多いため、事前に費用を確認しておくことが大切です。お店によっては「簡易シミ抜き」と「特殊シミ抜き」で料金が異なる場合もあるので、「どのくらいの費用がかかるか」「落ちなかった場合の対応はどうなるか」なども確認しておくと安心です。
クリーニング店はプロならではの技術と専用の薬剤を使って処理してくれるため、自力で落とせない頑固な汚れも落とせる可能性があります。大切な服を傷めずにキレイにするために、無理せずプロの力を借りるのも一つの方法です!
油性ペン・マジックの汚れを防ぐ予防策
油性ペンを使う際にちょっとした工夫をするだけで、服にインクがつくのを防げます。
油性ペンを使用するときの注意点
油性ペンを使う際にちょっとした工夫をするだけで、服にインクがつくのを防げます。
作業中にエプロンや古い布で服を保護
油性ペンを使うときは、エプロンを着けたり、古い布を膝にかけたりして服を守ると安心です。特に、学校やオフィスでペンを使うときは、袖や胸元にインクがつかないように注意しましょう。
ペンが不要なときはすぐにキャップを閉める
油性ペンを使ったあとにキャップを開けたままにしていると、うっかり手や服についてしまうことがあります。書き終わったら、すぐにキャップを閉めるクセをつけましょう。キャップがしっかり閉まっていないと、ポケットやバッグの中でインクが漏れることもあるので要注意です。
ちょっとした工夫で、服へのインク汚れを防ぐことができます。油性ペンを使うときは、ぜひこれらのポイントを意識してみてください!

よくある質問(FAQ):油性ペン・マジックの汚れの落とし方でよくある質問
ここでは、油性ペン・マジックインクの落とし方についてよくある質問にわかりやすく答えていきます。

油性ペンやマジックの汚れは、ついてしまうと落とすのが大変ですが、正しい方法で早めの対応することで改善できることもあります。
どうしても落ちにくいときは、無理せずクリーニング店に相談するのもひとつの方法です。
大切な服を長く着られるように、できるだけ優しく汚れを落としてあげましょう。
油性ペンを使うときに気をつけたり、作業中にエプロンをつけたりするだけで、うっかり汚れを防ぐことができますよ。
油性ペンの汚れで困ったときは、この記事を思い出して、慌てず落ち着いて試してみてくださいね。 あなたの大切な服が、また気持ちよく着られるようになりますように。
ただし、シミの状態や素材によっては完全に落とせない場合も少なくありません。
無理にこすったり強い薬剤を使うと、生地を傷めてしまうことも。どうしても落としたい大切な衣類の場合は、プロのクリーニングに事前に相談するのがおすすめです。
※汚れの状態や素材によっては完全に落とせない場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。
シミが落ちれば、気持ちもスッキリ!またお気に入りの服を気持ちよく着られるようにしましょう。

