【保存版】シミ抜きの基本と汚れの種類別の対処法まとめ
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食べこぼしや飲みこぼし、黄ばみや黒ずみなど、お気に入りの一着にシミができるとショックですよね。
クリーニングに持っていく程でもないけどシミが残るのは嫌ですよね。
シミ抜きは汚れの成分を理解して、正しい方法で対処することが大切です。
今回はそんなシミ抜きについて、基本からじっくりとご説明していきます。
記事の目次
絶対に知っておきたい!シミ抜きの基本
そもそもシミ抜きとは何なのか?何をすることがシミ抜きなのかについて解説していきます。
シミ抜きとは?
食べこぼしなどの汚れを、その部分だけ取り除くことをシミ抜きといいます。
つまり全体ではなく、シミがついた部分だけお手入れする作業です。
自宅でするシミ抜きといえば、洗濯機に入れる前の部分的な処理や、落ちにくい汚れを事前に落としておくことを指します。
場合によっては漂白剤や洗浄力の強い洗剤、温度の高いお湯を使用することもあるので、シミ抜きを行う前には必ず洗濯表示を確認しましょう。
色落ちテストも大切!
デリケートな素材をシミ抜きする場合は、色落ちテストを行う癖をつけましょう。
シミ抜きによって汚れだけでなく繊維の色素も落としてしまい、洋服の色落ちが発生する可能性もあります。
方法
- 白い布やタオルに洗剤や漂白剤をつける
- シミ抜きしたい衣類の目立たない部分を軽く叩く
- 色移りしていないか確認する
このとき布のほうに色移りがあるようであれば、自宅でのシミ抜きは避けてクリーニング店に相談しましょう。
シミの種類
シミには、大きく分けて次の3種類があります。
- 水溶性
- 油性
- 不溶性
この3つが混ざり合い、さらには「色素のシミ」や漂白剤でできるシミなどが発生する場合もあります。
コーヒーでできたシミなら水溶性と色素、カレーのシミなら水溶性と色素と油性、と複数の汚れが混ざった状態になっています。
シミの性質を見極めてシミ抜きすることでスムーズに汚れを落とすことができますよ。
水溶性 | しょう油、ソース、コーヒー、紅茶、カレー、ケチャップ、果汁、血液、水性インクなど |
油性 | 口紅、ファンデーション、マニキュア、クレヨン、マーガリン、バターなど |
不溶性 | 泥、墨汁など |
クリーニングとシミ抜きの違い
シミができたしまった衣類をクリーニングに出して、戻ってきたときに「シミが落ちてない!」とガックリしたり、それ以前に「うちでは無理です」と断られたことはありませんか?
実は、クリーニングとシミ抜きはまったく別のお手入れなんです。
クリーニング屋さんが行うのはドライクリーニングと呼ばれる手法で、体から出る汗や脂、空気中の排気ガス、水に溶けない油性物質を溶かして取り除く方法なので、それ以外のシミや汚れは落とすことができません。
お店によっては追加料金を支払うことでシミ抜きも行ってくれるので、家で洗うのが面倒な場合はクリーニングに持っていくのも一つの方法です。
クリーニング屋さんに依頼する場合は、シミ抜きの技術の高いところやシミ抜きをサービスで行っているところがおすすめです。
種類別!シミ抜きの方法
数多くあるシミのほんの一例ですが、日常生活でできるシミを種類別に分け、シミ抜きの方法を紹介していきます。
どれも基本的なものなので、ポイントさえ押さえれば他のシミ汚れにも応用がききますよ!
コーヒーのシミ
コーヒのシミは、薄くはできても綺麗に落ちきらないというイメージはありませんか?
淡い洋服にコーヒーのシミが残ったままだと、着ていく場面も限られてしまうのでしっかりとシミ抜きを行いましょう。
濡れたティッシュで、できるだけ素早く
コーヒーは服についたらすぐに対処!
時間が経ってしまうとより頑固になってしまうので素早く処置しておくと、後々のシミ抜きがとてもラクです。
まずは濡れたティッシュを作り、できる限り汚れを取り除きます。
不要な歯ブラシなどがある場合は下にタオルを敷いてシミを叩いておくのもおすすめです。
水で揉み洗い
外出先などですぐに服を脱げない場合、帰宅後にしっかりシミ抜きを行いましょう。
時間が経った場合や、コーヒーに砂糖やミルクが入っている場合は食器用洗剤が有効です。
シミに直接つけて揉み洗いしましょう。
衣類用の酸素系漂白剤でのつけ置きもおすすめです。
カレーのシミ
カレーのシミの黄色はスパイスの色素です。
またカレーには色素のシミに加えて、お肉の油性のシミもあり複数のシミが混じり合ったシミ汚れの代表が「カレーのシミ」です。
洗剤で揉み洗い
アルカリ洗剤は色落ちしやすいため、中性洗剤を使用しましょう。
食器用洗剤でのシミ抜きも可能ですが、おしゃれ着の場合は洗濯用の中性洗剤の方がおすすめです。
白の綿やポリエステルなどの普段着であれば、洗剤を直接つけても大丈夫です。
色落ちが気になるデリケートな素材の場合は、洗剤を水で薄めて脱脂綿などで優しく叩くように、シミを溶かし出してください。
下の生地に染みないように、裏側からタオルをあておきましょう。
弱酸性のベビーソープでも汚れを落とすことができます。
酸素系漂白剤でつけ置き
色素が沈着してしまった場合は、酸素系漂白剤でつけ置きをしましょう。
ぬるま湯に液体の酸素系漂白剤または粉末の酸素系漂白剤を溶かして1時間程度つけ置きしましょう。
汗ジミと黄ばみ・黒ずみ
汗の汚れは見た目だけではわからないため落としにくいシミの一つですが、繊維に残った汚れが黄ばみとなって現れたときには、もう通常の洗濯では綺麗にはなりません。
袖口の黒ずみに至っては、黄ばみの上に汚れが付着した状態でフタの役割を果たしてしまっているので、普通の漂白処理では繊維の奥にある黄ばみにまで届きません。
手強いシミは落とすのが難しいため、まずは簡単な方法から試してみましょう。
中性洗剤+歯ブラシでシミ抜き
洗剤をシミ部分につけ、古くなった歯ブラシなどで優しくこすります。
デリケートな素材をブラッシングする場合は、生地を傷めないように注意しましょう。
軽度の黄ばみの場合はこの方法で対処できます。
漂白剤でつけ置き
黄ばみ汚れを洗剤で揉み洗いしたら、用法・用量を守り酸素系漂白剤で漂白液を作り、20~30分ほどつけ置きしましょう。
漂白剤は温度が高いほうが効果を発揮するため、洗濯表示と漂白剤の使用法を確認し、問題がなければ、漂白液に40~50度くらいのお湯を使うのもおすすめです。
頑固な黄ばみは重曹で
- 洗濯用洗剤:重曹を1:1の割合で混ぜたペーストでシミ抜き
- 洗剤で揉み洗いした後、重曹を溶かしたぬるま湯につけ置き
- 黄ばみに重曹を揉み込んで酸素系につけ置き
以上のような使用方法でシミ抜きが可能です。
最後の切り札、煮沸
奥の手として「煮る」のも有効です。
方法は、鍋などで沸騰させたお湯に漂白剤を入れ、10分ほどつけるだけ。
熱は繊維の劣化につながりますし、デリケートな素材はこのやり方を使うことはできません。
あくまで、それでもシミを落としたい場合にだけ、チャレンジしてください。
血液のシミ
血液のシミは色素と「タンパク質」が混じり合ってできています。
タンパク質は時間が経つと固まる性質を持っているため、固まったタンパク質を分解するお手入れが必要です。
そして、固まってしまうのは時間の経過だけが原因ではありません。
高温でもタンパク質は固まります。
水よりお湯のほう洗浄力が高いのは事実ですが、血液のシミ抜きでは逆効果なので30度程度のぬるま湯でお手入れするようにしましょう。
応急処置
どんなシミの場合もそうですが、処置までの時間は短ければ短いほど、汚れが落ちやすくなります。
汚れてもいい布やティッシュなどを濡らして、優しく叩いてシミを薄くしましょう。
中性洗剤で基本のシミ抜き
時間が経過していない場合は中性洗剤を直接つけてシミ抜きを行いましょう。
洗剤をつけてしばらく置き、その後つまみ洗いしていきます。
洗浄液はお湯ではなく、お水でおこなうようにしてください。
汚れが目立たなくなったら、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗って、終了です。
頑固なシミには漂白剤
時間が経ってしまった場合は漂白がおすすめです。
漂白剤をシミの部分に直接つけるか、ガーゼや綿棒などにつけて、優しく叩きながら汚れを落としていきます。
漂白剤を10分ほど馴染ませたら、洗濯機でいつも通り洗います。
おしゃれ着やデリケートな素材の場合は、手洗いでもOKです。
ボールペンのシミ
ペン先をしまわないまま胸ポケットにペンを挿してしまって、インクのシミができてしまったことはありませんか?
ワイシャツなどに付いた黒や赤の汚れは目立ってしまいますよね。
ボールペンやインクのシミは、水性か油性かによっても、お手入れの方法が違います。
水性のボールペンインクは石鹸水でOK
お湯に石鹸を溶かした洗浄液を、シミが広がらないように綿棒の先やタオルなどで優しく叩いて馴染ませていきましょう。
シミが目立たなくなったら、いつも通り洗濯すると綺麗になります。
油性のボールペンインクはエタノールで
油性のインクはアルコールに溶けやすい性質があるので、エタノールや除光液なども効果があります。
汚れの下にタオルなどを敷いて、シミにエタノールを馴染ませたら、歯ブラシなどで優しく叩きながら汚れを落としていきます。
ただし、こすりすぎたりアルコールが染み込んだりすることで繊維が痛む場合があるので注意が必要です。
弱酸性のベビーソープでも汚れを落とすことができます。
まだまだある!自宅でできるシミ抜きの方法
シミ抜きは時間との戦いです。
種類別のシミについて基本的なお手入れの方法を紹介しましたが、自宅でできる方法がまだまだあるんです!
重曹を使ったシミ抜き
今や掃除や洗濯に欠かせなくなった「重曹」。
煮物をやわらかくしたり、食材のアク抜きにも使われるなど、人体にも無害で環境に優しいことから、安心して使えるのがメリットです。
また洗剤に混ぜると洗浄力が、漂白剤に混ぜると漂白力がアップします。
ドライヤーを使ったシミ抜き
スプレータイプの漂白剤を吹きかけるか、綿棒の先などでシミ汚れに直接漂白剤をつけた後、ドライヤーで加熱します。
シミ抜きをしたい場所から10~15センチほど離して、10秒程度熱風を吹き付けます。
ただし、加熱することで色落ちしてしまう場合があるので、やりすぎは注意。
また熱によって傷みやすい素材や、熱によって固まってしまう血液のシミには、この方法は使えません。
マグカップを使ったシミ抜き
クリーニング屋さんで使用されているような汚れ落としのスチーマーがなくても、マグカップで代用できます。
まずマグカップに熱湯を注ぎます。
その上にシミのついた部分で蓋をするように衣類を乗せ、熱湯の蒸気を利用しつつ、歯ブラシや綿棒を使い優しく馴染ませるように、シミの外側から中に向かって漂白剤をつけていきます。
漂白剤が十分に馴染んだら、歯ブラシの柄の部分を使って、衣類をお湯の中につけます。
熱湯を使うので、血液のシミにはこの方法は使えません。
ベンジンを使ったシミ抜き
油分の多いもののシミ抜きにはベンジンが活躍します。
化粧品やクレヨンのシミ汚れは、すぐに気づいた場合は繊維の上に乗っているだけの状態なので、裏面からお手入れします。
シミが移らないように下にタオルなどを置いて、その上にシミ汚れのある部分を乗せてください。
あとは綿棒などで、軽く叩くようにベンジンを馴染ませましょう。シミが落ちたら、しっかりと水ですすいでください。
ベンジンを使用する前には必ず色落ちテストをしましょう。
自宅でもできるシミ抜きの方法を覚えておこう!
シミに細かな分類があること、一つのシミでも様々な性質が混ざり合っていていること、汚れの種類によってシミ抜きの方法を変えないといけないことなどを紹介しました。
今回紹介したシミの種類や方法はほんの一部です。
気をつけて欲しいのは、シミ抜きをするときは、洗濯表示の確認、そして色落ちテストをしっかりしてください。
そして、決して強引にシミを落とそうとしないこと。
なかなか綺麗にならないからといって、大切な衣類を傷めてしまったら元も子もありません。
特に着物やスーツなど普段着ではないものは、決して無理をせず、クリーニング店か、シミ抜き専門の業者に相談するようにしましょう。
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