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ダウンジャケットに出来る「輪染み」は発生理由がいろいろです!

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寒い冬に活躍するダウンジャケットのクリーニングでは、クリーニングしたのにシミになった

と言う事が起きることがあります。

 

これを、クリーニング店では「ワジミ(輪染み)」と言います。

この輪染み、発生してしまう理由は様々でクリーニング店の責任だけではない場合も多いので

今回ブログの題材に取り扱わさせて頂きたいと思います。

 

ワジミって何?

そもそも輪染みはクリーニング用語ですので、聞いたこともない方が多いと思いますが。

ワジミ

この様なダウンの、縫い目に沿って輪状の染みが出来てしまうものです。

(画像がわかりにくくてすみません。うっすらとシミがあります。)

 

この輪染み、クリーニングに出したのに「こんなシミなかった!」とお客様にご指摘を受ける代表的なシミです。

このシミが出来る理由は様々です。

 

中にはクリーニングの仕方が悪くて出来る場合もありますが、そうでな場合がとても多いので

なぜ輪染みが出来るのか?をご説明しますね。

 

輪染みが出来る理由は主に3点

輪染みが出来てしまう理由は3つあります。

 

①乾燥の仕方が悪かった

ドライクリーニングをした後は、乾燥作業をします。

揮発性の高いドライ溶剤はすぐに乾きますが、中綿の沢山入ったダウン類は乾くペースが遅いです。

しっかりと乾燥をさせないと、綿の乾燥ムラができてしまい「輪染み」を作ってしまいます。

高級ダウン

②ドライ溶剤が汚れていた

ドライ溶剤の管理方法が悪く、汚れた溶剤で洗った場合に輪染みができることもあります。

色の薄い衣類なら、シミが目立つので特に輪染みになりやすいです。

しかし、このパターンはほとんどないと言えます。

なぜなら、クリーニング店は白やベージュなど薄い色の服を扱う事は多く、そんな溶剤を使っていたなら本当に沢山の洋服にシミが出来てしまうので仕事が成り立たないからです。

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③もともと製造段階で汚れていた中綿だった

この場合が実は1番多く、クリーニング泣かせでもあります。

ダウンの中綿はご存知の通り、鳥の羽毛です。

しっかりと洗浄をしないと汚れています。

ほとんどの製造メーカーはしっかりと洗浄をして清潔な状態で中綿を入れていますが

あまり洗浄をせずに製造されるダウンもあります。

その汚れが、ドライクリーニングの際にしみ出してダウンの表地につきます。

しかし、洗いあがった時にはほとんど目ではわからない状態です。

 

その後、お客様の自宅で保管してる際に時間と共に酸化して薄茶色く輪染みを作ってしまうのです。

ガチョウ

輪染みは取れる事が多い

そんな厄介でしかない輪染みですが。

再度ドライクリーニングをする事で、比較的簡単に取れます。

少し前に洗ったはずのダウンがシミになっている!と言う方はクリーニング店に相談してみてくださいね!

 

 

当店でも輪染みになってしまってクリーニング店でも断られたダウンをよくお預かりしています。

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